フランス歴史ろまん | Marie Antoinette マリー・アントワネット追っかけの旅 |
|||
ヴェルサイユ宮殿 2 -王太子と王太子妃の居室- |
||||
ヴェルサイユ宮殿で興味深いのは、その裏側です。 裏の狭〜い空間にらせん階段とかがけっこうあったりして、大まわりしなくてもいろんな部屋へと行きやすくなっているんです。 住んでる者には便利、知らない者にとっては巨大な迷路とも言えます。 |
||||
自分の部屋に行くのに、「〜の間」とかをいくつも通り抜けないといけない、本当に面倒な生活だと思っていたのですが、その辺りはやっぱり考えられていたんですね。 コテコテに飾られた表舞台より、こういったシンプルな裏側の方が記憶に残りました。 ヴェルサイユに限らず、豪華な部屋そのものは競い合っている感じでお腹いっぱいですが、裏側や細工のネタバレは興味深いものです。 |
||||
「鏡の間」の全長は73m。 この大回廊のシャンデリアは54、蝋燭の数ははなんと3000本。 夜でも昼間みたいに明るかったとか。 当時は上からポッタポタと落ちる蝋を避けながら、歩いたり踊ったりしていたそうです。 いつも上を気にしていなきゃいけないなんて、なんだか落ち着かない気もします。 蝋燭3000本ですからね・・・。 もちろん今はホンモノの蝋燭を灯しているわけではありません。 それらしい形の電気でした。 毎晩のように繰り広げられる舞踏会。 当時の貴族はかなりの夜型生活で、起きるのは毎日昼くらいだったそうです。 |
||||
鏡の裏側からは、各部屋へと通じるようになっていて、そのちょうど真ん中が王の寝室になっています。 ルイ14世はこの「鏡の間」をとても気に入っていたそうです。 なので外国からの訪問者は皆こちらに通され、ヘタをするとそのあとに広い広い庭園も、王みずからが歩いて案内したそうですから、付き合うほうは疲れますよね。 |
||||
回廊の鏡と対面にある窓の向こうには、大庭園が広がっています。 真夏には噴水が湧き上がっていて、確かにこの庭園だけでもかなりの観光スポットといえそうです。 見学のあとに、噴水ショーの時間に合わせて行ったんですが、盛大な音楽がものすごいボリュームで庭園中に響き渡り、あっという間に人でいっぱいに。 天気が良い日だったので、地元の人らしき家族はピクニックしているし、大運河ではカップルがボートをこいでいるし、庭園はタダらしいのですごい人でした。 ラトナやアポロンの泉水まで歩いたり、横道に入ってみるとどこかの森に迷い込んだようにに静か。 当時の貴族の気分で散歩にはいいけど、とにかく広いです! |
||||
|
||||
ガイド付き見学はルイ16世とマリー・アントワネットの写真があるこの部屋から、「王太子と王太子妃の私室」へと入っていきました。 写真を見るとマリー・アントワネットはまだ本当に子供です。 この若さでの政略結婚。 写真もない時代だから実際に会うまでは肖像画のイメージだけです。 それも見ていなかったら本当に逢うまでは想像のみだし、「まずはお二人でお話しを」とかお見合いみたいなものもないわけだから、大変です。 結婚前にウィーンに送られていたルイ16世の絵は、もちろん実物よりもハンサムに描かれていたわけだから、マリー・アントワネットは初対面のときにやっぱりへこんだかもしれません。 |
||||
こちらは「王太子の図書の間」。 王太子と聞くとマリー・アントワネットの息子ルイ・シャルルやジョゼフを期待してしまうところですが、この部屋はルイ15世の息子(ルイ16世の父)の時代の部屋ということです。 その隣りには寝室がありました。 この場所にある「王太子の寝室」は、ルイ15世の息子が利用したのが最後ということ。 ルイ・シャルルやジョゼフが残したものって、あまりないのでしょうか。 部屋の再現が無理でも、せめて肖像画が一枚でも飾ってあったらって思うんですけど。 |
||||
「王太子妃の寝室」にあるベッドはこじんまりとしていて、部屋もわりとガランとしています。 ルイ16世の母ははこの部屋で息子3人を産んだとのことですが、ベッドはその当時の王太子妃のものではないそうです。 王太子と王太子妃の部屋は宮殿の1階にありますが、王太子妃の私室はほとんどその真上の2階が王妃の私室になっているので、たぶん1階と2階で簡単に行き来ができていたと思われます。 |
||||
|